天気の子感想(※ネタバレ有り)

天気の子、初日に観にいってきました、ぷふです。

映画はやっぱり初日に限りますね。初日が一番良いです。金曜日なので、土日に比べると入りも少ないですしね。

初日に観に行こうと思ったきっかけはやっぱり、「君の名は」。

ついこのあいだの再放送で初めて観たんですよ。

基本的に逆張り課長なのであまり期待をせずに観たのですが、めちゃくちゃ面白くて。

うおおおおおおおお、みうなああああああああああああああああああああああ(別アニメ)(凪のあすからの2期の設定はあまりにエモい。)ってなってね。なんで今まで観なかったんだって思って。2日で3回見る位ハマりました。

それがつい1週間前くらい前の事で。新作が来週公開ですよ、と。

これはもうワクのワクのルンのルンで。

一日千秋の思いで金曜日を待っていたわけです。

そういった経緯があって、期待値クライマックスの状態で、劇場に足を運んだわけですね。

初日だから人も多いだろうし、スマホで先に席もとって、スマホもしっかりマナーモードににして、ジンジャーエールとホットドックも買って。

映画を観る準備は万端、さぁ始まったぞ…とフィルムロールが始まったのですが。。。

映画を観た後の率直な感想は、あれ、、、、、思ってたのと違う、、、、。

一言でいうと、琴線に触れなかった。心が動かなかった。

「君の名は」で感じた時間軸のトリックの驚き、東京まで瀧くんに会いに行ったけど、認識されなかった時の三葉の切なさ。都会に憧れる田舎の少女の憧憬。田舎の人間関係の息苦しさ。

そういった感情の動きを「天気の子」には感じなかった。

作品の構成も淡白だったし、キャラクターに感情移入もできなかった。

映画を観た後に、仲の良い友人にそんな話をしたところ、別に映画って君の名はみたいに構成が面白い、というものだけじゃないよね、と言われて。

ふむ、そうかと思って。映画と言うものが全て、人を感動させることを目的としたものではないな、と思って。

このモヤモヤを解消するために、ブログを立ち上げたわけです。

というわけで、今回は「天気の子」のおおまかなストーリーの解説と、自分としての作品の読み解きをしていこうと思います。

※以下ネタバレ注意!

天気の子 あらすじ

(東京は連日雨続きの異常気象。)

離島から東京に家出をしてきた高一の主人公、穂高(醍醐虎汰朗)。

仕事先を探そうとするも、身分証明証もない高校生が働けるはずもなく、すぐに生活は困窮。

そんな中、東京に来る船で出会った、フリーライターの圭介(小栗旬)が彼をアシスタントとして雇ってくれることに。

彼に与えられた初の仕事は、必ず天気を晴れにする、「晴れ女」についての調査。

調査をきっかけに、穂高は天候を操る力を持つ18歳の少女、陽菜(森七菜)と出会うことに。

年も近く、すぐに意気投合する2人。

穂高は彼女に、その天気を晴れにする力を使って、お金儲けをしようと提案。

天気を晴れにする、という受け売りのネットショップを立ち上げ、各地で天気を晴れにする、穂高、七菜、とその弟の凪(吉柳咲良)の三人。

天気を晴れにする力で人々を幸せにし、お金を手に入れることもできハッピーな3人。

だが穂高には捜索願がでており、そんな楽しい日々が続くはずもなく…。

というのが、大まかなあらすじです。

舞台は連日雨が続いている東京で、雨の描写はとても繊細で美しかったです。

ストーリーのまとめ

さておき、この物語のターニングポイントを確認すると、

舞台(連日雨が続く異常気象の東京)

→主人公が離島から東京に来る。(始まり)

→東京で彼を助けてくれる人と出会う。またヒロインと出会う。(出会い)

→ヒロインの天気を晴れにする力を使ってお金儲けをしようと提案する。(きっかけ)

→家出した主人公を警察が捜索しており、東京で出会った人や、ヒロインは彼に家に戻るように提案する。(トラブル)

主人公は家に戻らないと言う。ヒロインと東京を逃避行する事を決める。(ターニングポイント)

→逃避行の中、天候を操る力を使った代償で、ヒロインが神隠しに。(トラブル)

ヒロインが生贄になった事で、東京の天気が普通の天気に戻る。しかし、それでも主人公はヒロインを助ける事を決める。(ターニングポイント)

→ヒロインの命は助かるも、東京は元の異常気象に戻って、水に沈んでしまう。

→主人公とヒロインは離れ離れになるも、また東京で再開する。(オチ)

という流れです。

補足として、晴れ女の調査のシーンで、天気を操る力を使った者には災いが起きる、という描写があります。

なので、主人公が天気を晴れにする力をつかってお金儲けをしよう!と言った場面で、ヒロインに災いが起きるんだなぁと、おおよその展開が読める構成になっています。

感想

やはり君の名はとの比較が一番初めにくるかな、と。

3点、比較をした感想を書いていきます。

1 ヒロインと主人公の結びつきが弱い!

この作品、ボーイミーツガールが題材にはなっているのですが、ヒロインと主人公の結びつきがすごく弱いです。

今作の「天気の子」では、風俗のボーイに捕まっていたヒロインを、主人公が助ける、と言うのが2人の出会いです。

きっかけとしてはドラマでよくありがちな出会い方で、そこからの流れも、年が近くて意気投合した…と言うだけ。

「君の名は」では、主人公とヒロインの意識が入れ替わっている、という設定があって、入れ替わりながら、おたがいスマホでやりとりを繰り返すうちに、2人は惹かれあっていく…という明確な理由がありました。

「天気の子」も、東京にきた主人公を初めて気遣ってくれたのが、ヒロインの女の子だったり、主人公とヒロインの境遇に近いものがあったりと、好きになる理由の提示はありますが、正直物足りない。

少なくとも、警察から逃げて、ヒロインを助けるために奔走する、という決断をするところまでの理由は見えてきません。

2 掴みが弱い!

掴み、とは作品が始まってからの15分くらいで行われる舞台設定と、主人公に関わるキャラクターの人間関係の解説の場面です。

「君の名は」では、主人公が目を覚ますと自分が田舎の町に住む女の子になっている、という舞台設定から始まり、その入れ替わった状態で、周りのキャラクターとの人間関係が解説されます。

意識が入れ替わっていると言う設定、そしてその状態での人間関係の解説、と非常に掴みとして強く魅力的です。

くらべて「天気の子」では、異常気象の東京という設定の説明と、家出をした主人公が、ヒロインとすれ違う、自分を助けてくれる大人に出会う、というところまでが掴みになります。

「天気の子」の人間関係の解説を箇条書きにすると、

・(須賀圭介)東京に来る船で出会い、連絡先を交換してくれる。(協力者のフラグ)

・(天野陽菜)困窮している主人公を見かねて、ハンバーガーをおごってあげる。(面識は特にない)

・(ライターのアシスタントの夏美)連絡先に書いてある住所に行ったら、胸元を開けて寝ている。主人公に胸をみていたでしょ、とツッコむ。(思春期の少年とお姉さん)

という感じで。本当に物語のテンプレのような導入に感じました。

「君の名は」と比べて、掴みとしてグイグイ引き込まれる展開はなかったです。

舞台設定の、東京の異常気象についても、そこに付随する理由づけはなく(異常気象が起こっている理由など)、そう言う世界ですという提示だけでした。

3 設定が弱い!

「君の名は」では、意識が入れ替わっている、主人公とヒロインの2人の生きる時間軸がズレているという設定が、話を追って順に紐解かれていきます。

多くの視聴者が、同じ時間軸の話だと考えていたと思うので、時間軸のズレのトリックには驚かされたと思います。(少なくとも、意識が入れ替わっている、という設定から、時間軸のズレの話だな、とまで読める人は少ないと思います。)

今作の「天気の子」では天気を操る力と、異常気象の東京という二つの軸になる設定はありますが、その二つの設定が物語の転換には関わっていません。

「天気の子」における設定はあくまで、物語の舞台としての設定であり、物語の仕掛けとしての設定ではなかった、と言うことですね。

そこが個人的には物足りないなと感じました。

メインとなるのは主人公と、ヒロイン、登場人物の関係性であって、設定はあまり重要でなかったように感じます。

天気の子について思った事

さて、ここまでは「君の名は」との比較をしてきたわけですが、作品単体として思う事を何点か挙げていこうと思います。

作中の出来事があまりにもフィクション

これは作品を観た多くの人が思ったことではないかと思います。

アニメ映画なのでフィクションで当たり前といえば当たり前ですが、主人公の身の回りに起きる出来事が全く現実味を帯びていないです。

登場人物との出会いも、作中の描写も。

1人でマクドナルドで居座っている少年を見かねて、ハンバーガーを買ってあげる女の子はいませんし、家出した未成年の少年を住み込みで雇ってくれるライターもいません。

ゴミ箱に拳銃が落ちていることもないです。

主人公が警察から逃げる場面が何度もあるのですが、普通逃げられません。

列車の路線を走って逃亡する場面も、すぐ駅員に捕まります。

とにかく全場面が予定調和と言う感じで。

物語として意図的にそういう風につくっていると思うので、ここは作品を読み解くポイントかなと思います。

ヒロインの弟の凪くんについて

ルックスがよく、スポーツもできて、人気者で、女の子にモテて、小学生なのに二股かけて、それであって性格はいいやつで、度胸もある、っていう主人公と真逆のような男の子。

作中では本当に女の子に気を使える男で、圭介の娘のわがままに付き合ってあげている場面など、本当にいいやつで。

ちょっとした部分で、作品を和ませた良いキャラクターだったと思います。

あと、ヒロインの唯一の血族っていう、要素は大きいかな。

主人公に向けて、お前さえこなければ、姉を助けてよ!って叫ぶシーンは作品に必要なシーンだったと思います。

映画的な絵作りが多かった。

主人公が拳銃を発砲する場面であるとか、路線を走って警察から逃げる場面とか。

バイクが水面を2、3回ハネて走る場面とか。

主人公とヒロインが手を繋いで空から落ちてくる場面とか。

すごく映画的な表現だなぁって思いました。

往年の名作のオマージュのように感じる絵作りが多かったです。

主人公がめちゃくちゃバカだし、性格もキレっぽい。

主人公の穂高というキャラクターですが、ホンッッッットに無責任でバカで無鉄砲です。

おそらく、親のお金を盗んで家出してきて(高校生で、身分証明証なしで働こうとしていたところから)、ゴミ箱で拾った銃を人に向け発砲をし(それも2回)、ヒロインに甘言をして、ヒロインを危機に陥らせ、(ヒロインが神隠しに)ヒロインや大人の助言も聞かず警察から逃げ続け、警察に一度捕まってもまた逃げ、関係各所に迷惑をかけたあげく、離島で3年過ごしたあとは、また何事もなかったかのように東京に戻ってきて大学生をする…という。

一見真面目な優男ですが、警察から逃亡するシーンや、銃を発砲するシーンはかなり切れたナイフのような表情を見せます。

あと、主人公がヒロインや女の子とのイベントが起きるときに、自分語りのモノローグが入るのですが、それが結構ウザい。

はじめての女の子の家だーとか、初めての告白だーみたいなのが入るのですが、観ててちょっとうざかった。

とにかく主人公の言動や態度には不快感を感じました。そもそも主人公のバックボーンとなる設定は全く提示されていないので、共感ができないってのもありますが。

ただ、間違いなく意図をもって、そういうキャラクターにしていると思うので、ここも作品を読み解くポイントだと思います。

自分の「天気の子」の読み解き

作品の主張としては、世界はいつだってやり直せると言うことでしょうか。

主人公は関係各所に迷惑をかけ、世界の形まで変えたわけですが、誰も何も思っていません。

水で埋もれた東京も、結局もともとは海だったんだからといって、東京の住民もそれに順応して生活しています。

2人の起こした出来事は世界の形を変えたわけですが、結局世界は何事もなく回っています。

そんな風に読み解きました。

あとこの映画、あえて解説していない点が多いなと思っていて。

一つ例をあげると、主人公と家族との関係性についての説明が全くないこと。

これについては家出の動機を特定しないためかなと思います。

あくまで主人公を「家出少年」というジャンルだけの区分にしておくことで、物語に含みを持たせているのかと。

また、アニメや映画でよくあるテンプレート的な展開が多かった事、予定調和のような物語の進み方をしていた事、映画的な絵作りが多かった事、の3点についてですが、ここは個人的には読み解けていません。意図をもってあえてそういう作り方をしているとは思うのですが…。

終わりに

劇場で見終わったあと、今までの新海作品を全部見ていたらこの作品の良さがわかる云々といった話を他の観客がしていたので、そこがちょっと気になりますね。

これを期に新海作品、チェックしていくかー。

なんだかんだもう一回観にいくか。天気の子。

全然、この作品を読めてない気がするし。

おわり

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